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ラスカー賞受賞、睡眠研究の第一人者・柳沢正史教授も指摘「睡眠の質と夜の照明」

ラスカー賞受賞、睡眠研究の第一人者・柳沢正史教授も指摘「睡眠の質と夜の照明」

2026年、睡眠研究の第一人者として知られる筑波大学の柳沢正史教授が、ラスカー賞を受賞しました。ラスカー賞は「ノーベル賞の登竜門」とも呼ばれる、医学研究の世界で最も権威ある賞のひとつです。10月に発表されるノーベル賞の有力候補としても名前が挙がり、いま睡眠という分野に、あらためて注目が集まっています。 この受賞のニュースをきっかけに、教授が以前から語ってきた、あるシンプルな指摘が、話題になっています。それは「日本の住宅は、夜の照明が明るすぎる」ということ。夜、布団に入ってもなかなか寝つけない。しっかり寝たはずなのに、朝すっきりしない。そんな悩みの背景に、実は「眠る前に浴びている光」があるかもしれない、という話です。この記事では、睡眠科学が「夜の光」についてどう言っているのかを、生活の実感に翻訳しながらご紹介します。 (※以下でご紹介するのは、あくまで睡眠科学の一般的な考え方です。特定の商品を教授が推奨・監修しているという話ではありません。) 睡眠研究の第一人者、柳沢正史教授の発見「オレキシン」 まず、なぜこの方の言葉が注目されるのか、簡単にご紹介させてください。 柳沢正史教授は、筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)の機構長を務める、睡眠研究の第一人者です。1998年、睡眠と覚醒を切り替える働きに関わる物質「オレキシン」を発見したことで知られ、この発見は、日中に強い眠気に襲われる病気(ナルコレプシー)や不眠症の新しい治療薬の開発にもつながっていきました。 2026年、この一連の業績によってラスカー賞(基礎医学研究部門)を受賞。冒頭でも触れたとおり、ラスカー賞は多くの受賞者がのちにノーベル賞を受けていることから「ノーベル賞の登竜門」とも言われています。 つまり、これからお話しする「夜の光」の話は、単なる流行りなどではなく、睡眠を長年研究してきた立場からの指摘だということです。 「日本の住宅は、夜の照明が明るすぎる」 柳沢教授が、メディアで繰り返し語っているのが、この一言です。 「日本の住宅は、平均すると夜の照明が明るすぎる」 そして、こう続けます。 「100ルクスを切ったぐらいの明るさでも全然生活できるし(中略)その方が睡眠のためには絶対にいいです」 「100ルクス」って、どのくらい? 数字だけ聞いても、ピンとこないですよね。日常の明るさに置き換えてみましょう。 照明の明るさの目安(JISという国内規格)では、オフィスの事務作業のデスクでおよそ750ルクス、家族が集まるリビングの団らんで150〜300ルクスとされています。明るく照らされたコンビニやスーパーの店内は、その何倍もの明るさです。 こうして並べてみると、「100ルクスを切ったぐらい」というのは、団らんのリビングよりもさらに一段落とした、ぼんやりと暖かい灯りくらい。多くのご家庭の夜のリビングは、それよりもずっと明るいはずです。 教授が言っているのは、「暗くして不便に暮らそう」ということではありません。生活に困らないだけの明かりがあれば本来は十分で、夜はそのくらい控えめでいい、という話です。 なぜ、夜の光が眠りを妨げるのか では、なぜ夜に明るい光を浴びると、眠りに影響するのでしょうか。ここには、体の仕組みが関わっています。 私たちの体には、約24時間の周期で働く「体内時計」が備わっています。この時計の針を合わせているのが、目から入ってくる光です。目の奥には光の強さや色を受け取るセンサーがあり、その情報が体内時計の司令塔に伝わって、眠気に関わるホルモン「メラトニン」の分泌リズムを左右していきます。 メラトニンは、夜になると分泌が増えて、体を自然と眠りへ向かわせるホルモンです。ところが、夜に強い光を浴びると、体は「まだ昼だ」と受け取って、このメラトニンの分泌を抑えてしまう。すると、時間になっても眠気がやってこない、ということが起こります。 やっかいなのは、これがこうこうとしたまぶしい光でなくても、ごく弱い薄明かりでも起こりうると言われている点です。夜の光は、思っているより静かに、眠りの準備に影響しているのです。 寝室だけ暗くしても足りない。決め手は"寝る前のリビング" 「じゃあ寝室を暗くすればいいんだね」と思われたかもしれません。ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。 睡眠と光の関係を研究する福田一彦教授(江戸川大学)は、こう指摘しています。 「睡眠にかかわっているというと寝室の照明だと思われるだろうが、寝室に行った時には手遅れ。寝る1〜2時間前に過ごす部屋の照明をどうするかが非常に重要」(J-CASTニュースより) つまり、重要なのは寝室だけではなく、眠る前の1〜2時間をいちばん長く過ごす部屋。多くの場合はリビングやダイニングの光が、眠りの入り口を左右しているということです。福田教授は、この時間帯の部屋を50ルクス程度まで落とすことをすすめています。 考えてみれば、当たり前のことかもしれません。寝室に入るのは、眠るほんの数分前。その直前まで、明るいリビングでテレビやスマホを見て過ごしていたら、体はまだ昼のモードのまま寝室に連れてこられることになります。寝室だけを暗くしても、間に合わない。ここが、意外と見落とされがちなところです。...

ラスカー賞受賞、睡眠研究の第一人者・柳沢正史教授も指摘「睡眠の質と夜の照明」

2026年、睡眠研究の第一人者として知られる筑波大学の柳沢正史教授が、ラスカー賞を受賞しました。ラスカー賞は「ノーベル賞の登竜門」とも呼ばれる、医学研究の世界で最も権威ある賞のひとつです。10月に発表されるノーベル賞の有力候補としても名前が挙がり、いま睡眠という分野に、あらためて注目が集まっています。 この受賞のニュースをきっかけに、教授が以前から語ってきた、あるシンプルな指摘が、話題になっています。それは「日本の住宅は、夜の照明が明るすぎる」ということ。夜、布団に入ってもなかなか寝つけない。しっかり寝たはずなのに、朝すっきりしない。そんな悩みの背景に、実は「眠る前に浴びている光」があるかもしれない、という話です。この記事では、睡眠科学が「夜の光」についてどう言っているのかを、生活の実感に翻訳しながらご紹介します。 (※以下でご紹介するのは、あくまで睡眠科学の一般的な考え方です。特定の商品を教授が推奨・監修しているという話ではありません。) 睡眠研究の第一人者、柳沢正史教授の発見「オレキシン」 まず、なぜこの方の言葉が注目されるのか、簡単にご紹介させてください。 柳沢正史教授は、筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)の機構長を務める、睡眠研究の第一人者です。1998年、睡眠と覚醒を切り替える働きに関わる物質「オレキシン」を発見したことで知られ、この発見は、日中に強い眠気に襲われる病気(ナルコレプシー)や不眠症の新しい治療薬の開発にもつながっていきました。 2026年、この一連の業績によってラスカー賞(基礎医学研究部門)を受賞。冒頭でも触れたとおり、ラスカー賞は多くの受賞者がのちにノーベル賞を受けていることから「ノーベル賞の登竜門」とも言われています。 つまり、これからお話しする「夜の光」の話は、単なる流行りなどではなく、睡眠を長年研究してきた立場からの指摘だということです。 「日本の住宅は、夜の照明が明るすぎる」 柳沢教授が、メディアで繰り返し語っているのが、この一言です。 「日本の住宅は、平均すると夜の照明が明るすぎる」 そして、こう続けます。 「100ルクスを切ったぐらいの明るさでも全然生活できるし(中略)その方が睡眠のためには絶対にいいです」 「100ルクス」って、どのくらい? 数字だけ聞いても、ピンとこないですよね。日常の明るさに置き換えてみましょう。 照明の明るさの目安(JISという国内規格)では、オフィスの事務作業のデスクでおよそ750ルクス、家族が集まるリビングの団らんで150〜300ルクスとされています。明るく照らされたコンビニやスーパーの店内は、その何倍もの明るさです。 こうして並べてみると、「100ルクスを切ったぐらい」というのは、団らんのリビングよりもさらに一段落とした、ぼんやりと暖かい灯りくらい。多くのご家庭の夜のリビングは、それよりもずっと明るいはずです。 教授が言っているのは、「暗くして不便に暮らそう」ということではありません。生活に困らないだけの明かりがあれば本来は十分で、夜はそのくらい控えめでいい、という話です。 なぜ、夜の光が眠りを妨げるのか では、なぜ夜に明るい光を浴びると、眠りに影響するのでしょうか。ここには、体の仕組みが関わっています。 私たちの体には、約24時間の周期で働く「体内時計」が備わっています。この時計の針を合わせているのが、目から入ってくる光です。目の奥には光の強さや色を受け取るセンサーがあり、その情報が体内時計の司令塔に伝わって、眠気に関わるホルモン「メラトニン」の分泌リズムを左右していきます。 メラトニンは、夜になると分泌が増えて、体を自然と眠りへ向かわせるホルモンです。ところが、夜に強い光を浴びると、体は「まだ昼だ」と受け取って、このメラトニンの分泌を抑えてしまう。すると、時間になっても眠気がやってこない、ということが起こります。 やっかいなのは、これがこうこうとしたまぶしい光でなくても、ごく弱い薄明かりでも起こりうると言われている点です。夜の光は、思っているより静かに、眠りの準備に影響しているのです。 寝室だけ暗くしても足りない。決め手は"寝る前のリビング" 「じゃあ寝室を暗くすればいいんだね」と思われたかもしれません。ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。 睡眠と光の関係を研究する福田一彦教授(江戸川大学)は、こう指摘しています。 「睡眠にかかわっているというと寝室の照明だと思われるだろうが、寝室に行った時には手遅れ。寝る1〜2時間前に過ごす部屋の照明をどうするかが非常に重要」(J-CASTニュースより) つまり、重要なのは寝室だけではなく、眠る前の1〜2時間をいちばん長く過ごす部屋。多くの場合はリビングやダイニングの光が、眠りの入り口を左右しているということです。福田教授は、この時間帯の部屋を50ルクス程度まで落とすことをすすめています。 考えてみれば、当たり前のことかもしれません。寝室に入るのは、眠るほんの数分前。その直前まで、明るいリビングでテレビやスマホを見て過ごしていたら、体はまだ昼のモードのまま寝室に連れてこられることになります。寝室だけを暗くしても、間に合わない。ここが、意外と見落とされがちなところです。...

蛍光灯とLEDシーリングライト、リモコン、天井の受け口

蛍光灯は2027年末までに製造終了。LEDに交換するとき決めること

蛍光灯は2027年末で製造が終わります。いま使っている分はそのまま使えます。替えるなら丸型は器具ごとLEDシーリングライトへ。受け口があれば自分で付けられます。畳数の選び方と、光の色と明るさを同じ部屋で撮り比べた写真も載せました。

蛍光灯は2027年末までに製造終了。LEDに交換するとき決めること

蛍光灯は2027年末で製造が終わります。いま使っている分はそのまま使えます。替えるなら丸型は器具ごとLEDシーリングライトへ。受け口があれば自分で付けられます。畳数の選び方と、光の色と明るさを同じ部屋で撮り比べた写真も載せました。

LED照明で目が疲れる3つの原因とは?疲れにくい光の選び方と対策

LED照明で目が疲れる3つの原因とは?疲れにくい光の選び方と対策

「夕方になると、目に疲れを感じる」「パソコン作業が続いて、視界がチラつく」そんな不調の原因として、多々指摘されるブルーライトやLED。 たしかに、LEDの光には目が疲れやすくなる要因があります。しかし単に「LEDは目に悪い」と結論づけてしまっては、本質的な対策にはたどり着けません。というのも、同じLEDでも、目が疲れやすい光と、そうでない光があるからです。 この記事では、この3つのポイントについて具体的に解説しながら、目が疲れにくい光とはどんなものか、どう選べばいいのかをご紹介します。 目次 LED照明で目が疲れるのはなぜ? 主な3つの原因 目が疲れにくい照明の選び方 照明を替えずに、今日からできること 身体に優しい光のLED照明「明王 Myo-Ou」 LED照明で目が疲れるのはなぜ? 主な3つの原因 ① 目に見えない「ちらつき(フリッカー)」 ひとつめは、フリッカーと呼ばれる、光の細かなちらつきです。 LEDは、電気のオン・オフにとても素早く反応します。そのため、電源まわりの仕組みによっては、光が目に見えないほどの速さで点滅していることがあります。私たちの意識では「光り続けている」と感じていても、目の方は光の点滅を受け取り続けていて、これが目の疲れや頭痛の一因になることがある、と言われています。 やっかいなのは、点灯時の見た目では分かりにくいという点です。「フリッカーフリー」「ちらつき対策」といった表示や、製品の説明を手がかりにするのが現実的です。 ② 光の色と、時間帯・明るさのミスマッチ ふたつめは、光の色みです。ここは誤解されることが多いところなので、光の仕組みからお話しします。 光の色は「色温度」という尺度で表され、単位はK(ケルビン)数値が高いほど青白い光(昼光色)、低いほどオレンジがかった暖色になります。 「暖色は目が疲れる」と言う方もいれば、「昼光色がまぶしくてつらい」と言う方もいます。しかし、暖色そのものが目に悪いわけでも、昼光色がダメなわけではありません。問題は、その光が「使う時間帯」や「その作業に必要な明るさ」と合っているかどうかと言う点です。 たとえば、夜に青白い光を浴び続けていると、身体は「まだ昼だ」と受け取って、頭が冴えてしまいます。目から入った光は、体内時計の司令塔に伝わり、眠りに関わるホルモンのリズムにも影響すると言われています。反対に、日中の作業や細かい文字を読む場面で、暗い暖色の光しかないと、見えづらくて目に力が入り、これも疲れにつながります。 つまり、「暖色だから」「昼光色だから」ではなく、その時間・その作業に合っていない光を浴び続けることが、負担になっているのです。 ③ まぶしさと、色の見えづらさ(グレア・演色性) 光源がむき出しで直接目に飛び込んでくると、まぶしさを感じて目が疲れます。LEDの光は真っ直ぐ強く発光するので、蛍光灯のようにやわらかく広がらず、まぶしく感じられることがあります。発光面が乳白色のカバーで覆われたものや、光が面で広がるタイプの照明は、このまぶしさが緩和されています。 もうひとつが「演色性」物の色を、太陽の下で見たときにどれだけ近く見せられるか、という光の性質です。Ra(演色評価数)という数値で表され、太陽光をRa100としています。 この数値が低い光の下では、物の色がなんとなく不自然に見え、目が知らず知らず補正しようと働きます。一般的なLEDはRa80ほどのものが多いので「高演色LED」を探すなら、Ra90以上がひとつの目安です。 目が疲れにくい照明の選び方...

LED照明で目が疲れる3つの原因とは?疲れにくい光の選び方と対策

「夕方になると、目に疲れを感じる」「パソコン作業が続いて、視界がチラつく」そんな不調の原因として、多々指摘されるブルーライトやLED。 たしかに、LEDの光には目が疲れやすくなる要因があります。しかし単に「LEDは目に悪い」と結論づけてしまっては、本質的な対策にはたどり着けません。というのも、同じLEDでも、目が疲れやすい光と、そうでない光があるからです。 この記事では、この3つのポイントについて具体的に解説しながら、目が疲れにくい光とはどんなものか、どう選べばいいのかをご紹介します。 目次 LED照明で目が疲れるのはなぜ? 主な3つの原因 目が疲れにくい照明の選び方 照明を替えずに、今日からできること 身体に優しい光のLED照明「明王 Myo-Ou」 LED照明で目が疲れるのはなぜ? 主な3つの原因 ① 目に見えない「ちらつき(フリッカー)」 ひとつめは、フリッカーと呼ばれる、光の細かなちらつきです。 LEDは、電気のオン・オフにとても素早く反応します。そのため、電源まわりの仕組みによっては、光が目に見えないほどの速さで点滅していることがあります。私たちの意識では「光り続けている」と感じていても、目の方は光の点滅を受け取り続けていて、これが目の疲れや頭痛の一因になることがある、と言われています。 やっかいなのは、点灯時の見た目では分かりにくいという点です。「フリッカーフリー」「ちらつき対策」といった表示や、製品の説明を手がかりにするのが現実的です。 ② 光の色と、時間帯・明るさのミスマッチ ふたつめは、光の色みです。ここは誤解されることが多いところなので、光の仕組みからお話しします。 光の色は「色温度」という尺度で表され、単位はK(ケルビン)数値が高いほど青白い光(昼光色)、低いほどオレンジがかった暖色になります。 「暖色は目が疲れる」と言う方もいれば、「昼光色がまぶしくてつらい」と言う方もいます。しかし、暖色そのものが目に悪いわけでも、昼光色がダメなわけではありません。問題は、その光が「使う時間帯」や「その作業に必要な明るさ」と合っているかどうかと言う点です。 たとえば、夜に青白い光を浴び続けていると、身体は「まだ昼だ」と受け取って、頭が冴えてしまいます。目から入った光は、体内時計の司令塔に伝わり、眠りに関わるホルモンのリズムにも影響すると言われています。反対に、日中の作業や細かい文字を読む場面で、暗い暖色の光しかないと、見えづらくて目に力が入り、これも疲れにつながります。 つまり、「暖色だから」「昼光色だから」ではなく、その時間・その作業に合っていない光を浴び続けることが、負担になっているのです。 ③ まぶしさと、色の見えづらさ(グレア・演色性) 光源がむき出しで直接目に飛び込んでくると、まぶしさを感じて目が疲れます。LEDの光は真っ直ぐ強く発光するので、蛍光灯のようにやわらかく広がらず、まぶしく感じられることがあります。発光面が乳白色のカバーで覆われたものや、光が面で広がるタイプの照明は、このまぶしさが緩和されています。 もうひとつが「演色性」物の色を、太陽の下で見たときにどれだけ近く見せられるか、という光の性質です。Ra(演色評価数)という数値で表され、太陽光をRa100としています。 この数値が低い光の下では、物の色がなんとなく不自然に見え、目が知らず知らず補正しようと働きます。一般的なLEDはRa80ほどのものが多いので「高演色LED」を探すなら、Ra90以上がひとつの目安です。 目が疲れにくい照明の選び方...

「サーカディアン照明」とは?朝・昼・夜で光を変える、暮らしに合わせた照明の選び方

「サーカディアン照明」とは?朝・昼・夜で光を変える、暮らしに合わせた照明の選び方

マンションや住宅の広告で「サーカディアン照明」という言葉を見かけたことはありませんか? 最近、この照明を取り入れたマンションが登場したり、大手の照明メーカーが家庭向けに販売し始めたりと、2026年に入ってから急速に身近な言葉となり始めています。 新築物件などでよく見かける言葉なので、はじめから専用の配線や設計が要るようにも思えますが、必ずしも大がかりな工事やリノベーションをする必要ありません。天井の引掛シーリングに、専用の照明を取り付けるだけで導入できることがあります。 サーカディアン照明とは何か。今の自宅にどう取り入れたら良いのか。そして、わざわざ照明を替える価値はあるのか、その判断材料をご紹介いたします。 目次 サーカディアン照明は「概日リズム」で色が変わる照明 体内時計は「光」に従っている サーカディアン照明で期待できること サーカディアン照明の導入方法 導入すると効果的な部屋・場所 取り入れる際のポイント おすすめのサーカディアン照明「明王 Myo-Ou」 まとめ サーカディアン照明は「概日リズム」で色が変わる照明 聞き慣れない言葉だと思いますが、サーカディアンを日本語に訳すと「概日リズム」「サーカディアン照明」とは、ひとことで言えば、1日のなかで光の色みと明るさが変わっていく照明のことです。 朝は太陽のように少し青みのある白い光で、日中は明るく、夕方から夜にかけては夕日のようなオレンジがかった暖かい光へ。こうして光そのものが「いまは朝ですよ」「そろそろ夜ですよ」と、体に時刻を知らせてくれます。 体内時計は「光」に従っている 光で時刻が伝わるのは、感覚的なことではなく身体の仕組みとして成り立っています。 目の奥には、光の色や強さを受け取って「体内時計の司令塔」に伝える専用のセンサーがあります。ここが受け取った光の情報が、眠気や目覚めに関わるホルモンリズムに影響していく、という仕組みです。 このリズムは自分の意思で働くわけではありません。 よく寝たのに朝すっきりしない、寝る時間なのに頭が冴えている。それは、意志や気分の問題だけでなく、体が受け取っている光の質に原因があるかもしれません。 もちろん、ストレスや環境など要因はいろいろとありますし、「光がすべての原因だ」と言い切ることはできません。しかし、そのなかで光は、自分の選択で変えられる数少ない要素なのです。 サーカディアン照明で期待できること サーカディアン照明は、私たちの生活や健康にどのような効果をもたらすのでしょうか?ここでは、サーカディアン照明がもたらす具体的な効果について解説します。 ① 睡眠の質を向上させる 夜に青白い光を浴びると、眠気に関わるホルモン「メラトニン」の分泌が抑制されてしまいます。サーカディアン照明は、夜になると自動で色温度・明るさを調整してくれるので、決まった時間に自然に眠くなる健やかな体質づくりに繋がります。 ② 日中の集中力・生産性を高める...

「サーカディアン照明」とは?朝・昼・夜で光を変える、暮らしに合わせた照明の選び方

マンションや住宅の広告で「サーカディアン照明」という言葉を見かけたことはありませんか? 最近、この照明を取り入れたマンションが登場したり、大手の照明メーカーが家庭向けに販売し始めたりと、2026年に入ってから急速に身近な言葉となり始めています。 新築物件などでよく見かける言葉なので、はじめから専用の配線や設計が要るようにも思えますが、必ずしも大がかりな工事やリノベーションをする必要ありません。天井の引掛シーリングに、専用の照明を取り付けるだけで導入できることがあります。 サーカディアン照明とは何か。今の自宅にどう取り入れたら良いのか。そして、わざわざ照明を替える価値はあるのか、その判断材料をご紹介いたします。 目次 サーカディアン照明は「概日リズム」で色が変わる照明 体内時計は「光」に従っている サーカディアン照明で期待できること サーカディアン照明の導入方法 導入すると効果的な部屋・場所 取り入れる際のポイント おすすめのサーカディアン照明「明王 Myo-Ou」 まとめ サーカディアン照明は「概日リズム」で色が変わる照明 聞き慣れない言葉だと思いますが、サーカディアンを日本語に訳すと「概日リズム」「サーカディアン照明」とは、ひとことで言えば、1日のなかで光の色みと明るさが変わっていく照明のことです。 朝は太陽のように少し青みのある白い光で、日中は明るく、夕方から夜にかけては夕日のようなオレンジがかった暖かい光へ。こうして光そのものが「いまは朝ですよ」「そろそろ夜ですよ」と、体に時刻を知らせてくれます。 体内時計は「光」に従っている 光で時刻が伝わるのは、感覚的なことではなく身体の仕組みとして成り立っています。 目の奥には、光の色や強さを受け取って「体内時計の司令塔」に伝える専用のセンサーがあります。ここが受け取った光の情報が、眠気や目覚めに関わるホルモンリズムに影響していく、という仕組みです。 このリズムは自分の意思で働くわけではありません。 よく寝たのに朝すっきりしない、寝る時間なのに頭が冴えている。それは、意志や気分の問題だけでなく、体が受け取っている光の質に原因があるかもしれません。 もちろん、ストレスや環境など要因はいろいろとありますし、「光がすべての原因だ」と言い切ることはできません。しかし、そのなかで光は、自分の選択で変えられる数少ない要素なのです。 サーカディアン照明で期待できること サーカディアン照明は、私たちの生活や健康にどのような効果をもたらすのでしょうか?ここでは、サーカディアン照明がもたらす具体的な効果について解説します。 ① 睡眠の質を向上させる 夜に青白い光を浴びると、眠気に関わるホルモン「メラトニン」の分泌が抑制されてしまいます。サーカディアン照明は、夜になると自動で色温度・明るさを調整してくれるので、決まった時間に自然に眠くなる健やかな体質づくりに繋がります。 ② 日中の集中力・生産性を高める...

白熱電球・LED電球・高演色LEDの下で撮ったトマトの比較

白熱電球とLED電球は、何が違うのか

白熱電球とLED電球の違いは消費電力・寿命・色の出方の3つです。同じ明るさで電力は約7分の1、寿命は40倍。色の出方だけはパッケージの数字で分からないため、3種類の光で同じトマトを撮り比べ、撮影と調整の条件ごと載せました。

白熱電球とLED電球は、何が違うのか

白熱電球とLED電球の違いは消費電力・寿命・色の出方の3つです。同じ明るさで電力は約7分の1、寿命は40倍。色の出方だけはパッケージの数字で分からないため、3種類の光で同じトマトを撮り比べ、撮影と調整の条件ごと載せました。

ミトコンドリアの活性化と疲労回復|細胞のエネルギーと「光」の関係

ミトコンドリアの活性化と疲労回復|細胞のエネルギーと「光」の関係

「しっかり寝ているのに疲れが取れない」「休んでも本調子に戻らない」そんな不調の原因として、細胞の中でエネルギーを作っているミトコンドリアの働きが関わっている可能性があります。 ミトコンドリアを元気に保つ方法として知られているのは、運動・食事・睡眠の3つ。しかし近年では、これらに加えて「光」が注目されています。赤色や近赤外線の波長がミトコンドリアに吸収され、エネルギーの生産を後押しする可能性が研究されているためです。 この記事では、ミトコンドリアが弱ると何が起きるのか、そして活性化のために日常でできることを、光との関係を中心にご紹介します。     1967年、ハンガリーの外科医エンドレ・メシュターは「レーザー光がガン細胞に与える影響」について研究していました。 とある実験中、想定外のことが起きます。レーザーを当てたマウスの傷が、明らかに早く治っているのです。毛の伸びが速く、光を当てただけで身体の回復が加速していきます。 なぜそうなるのか、当時は誰にも説明できませんでした。この謎が解かれるのは、それから数十年後のこと… 答えは、私たちの身体の中でエネルギーを作り続けている「ミトコンドリア」の中にあったのです。   体内エネルギーの約9割を担うミトコンドリア ミトコンドリアは、私たちのあらゆる生命活動に必要なエネルギーを休むことなく作り続けている「エネルギー生産工場」のような存在です。 ミトコンドリアは、生命活動維持に必要なエネルギー(ATP)のほとんどを生産しているとも言われています。ミトコンドリアが元気でいなければ、身体は満足に動けないのです。     ミトコンドリアが弱ると、何が起きるか ミトコンドリアの数と機能は、年齢とともに少しずつ低下していくと考えられています。体質・生活習慣にもよりますが、一般には20代ごろを境に、30代・40代と徐々に減少していくと報告されています。 問題なのは、その影響が「疲れやすさ」だけにとどまらないことです。 ミトコンドリアが弱ると… エネルギーが十分に作れなくなる → 慢性的な疲労感 脳のエネルギーが不足する → 集中力や思考力が低下 細胞の修復が追いつかなくなる → 肌のハリや回復力に影響 酸化ダメージへの対抗力の低下 →...

ミトコンドリアの活性化と疲労回復|細胞のエネルギーと「光」の関係

「しっかり寝ているのに疲れが取れない」「休んでも本調子に戻らない」そんな不調の原因として、細胞の中でエネルギーを作っているミトコンドリアの働きが関わっている可能性があります。 ミトコンドリアを元気に保つ方法として知られているのは、運動・食事・睡眠の3つ。しかし近年では、これらに加えて「光」が注目されています。赤色や近赤外線の波長がミトコンドリアに吸収され、エネルギーの生産を後押しする可能性が研究されているためです。 この記事では、ミトコンドリアが弱ると何が起きるのか、そして活性化のために日常でできることを、光との関係を中心にご紹介します。     1967年、ハンガリーの外科医エンドレ・メシュターは「レーザー光がガン細胞に与える影響」について研究していました。 とある実験中、想定外のことが起きます。レーザーを当てたマウスの傷が、明らかに早く治っているのです。毛の伸びが速く、光を当てただけで身体の回復が加速していきます。 なぜそうなるのか、当時は誰にも説明できませんでした。この謎が解かれるのは、それから数十年後のこと… 答えは、私たちの身体の中でエネルギーを作り続けている「ミトコンドリア」の中にあったのです。   体内エネルギーの約9割を担うミトコンドリア ミトコンドリアは、私たちのあらゆる生命活動に必要なエネルギーを休むことなく作り続けている「エネルギー生産工場」のような存在です。 ミトコンドリアは、生命活動維持に必要なエネルギー(ATP)のほとんどを生産しているとも言われています。ミトコンドリアが元気でいなければ、身体は満足に動けないのです。     ミトコンドリアが弱ると、何が起きるか ミトコンドリアの数と機能は、年齢とともに少しずつ低下していくと考えられています。体質・生活習慣にもよりますが、一般には20代ごろを境に、30代・40代と徐々に減少していくと報告されています。 問題なのは、その影響が「疲れやすさ」だけにとどまらないことです。 ミトコンドリアが弱ると… エネルギーが十分に作れなくなる → 慢性的な疲労感 脳のエネルギーが不足する → 集中力や思考力が低下 細胞の修復が追いつかなくなる → 肌のハリや回復力に影響 酸化ダメージへの対抗力の低下 →...